「安全」と「危険」:「安全」の定義を知ろう!!
「安全」って何なんだろう?
「安全」とは何?
って聞かれたら、どう答えますか?
「危険でないこと」
と答えが返ってきます。
辞書で調べてみても、
「危険がなく安心なこと」
と書いてあります。
そうすると、
「危険な状態でないこと」=「安全」
と捉えることができますよね。
確かに、一般的な認識でいうと正しいですよね。
でも、
「安全じゃない」=「危険」
「危険じゃない」=「安全」
ということになって、「安全」か「危険」の2択しか存在しないことになりますよね。
実際には、「安全」だけども、怪我や病気をする可能性が大きい、低い。
「危険」だけども、すぐ怪我や病気に繋がる、そんなに繋がらない。
「安全」でも「危険」でも度合いはあります。
というように、0か1のデジタルなものの見方ではなく、アナログ的に見ることが大切になってきます。
例えば、0~100の数値のどこに当てはめるかというのが、アナログ的な見方になります。
それと、危険がどうか、どうやって判断すればいいのか?
先程も言いましたけど、危険な状態でも、すぐさま災害が起きる場合と、危険ではあるけれども災害が起きにくい場合など色々あります。
これは、「安全」に置き換えても同じことが言えますよね。
要は、「安全」でもない「危険」でもない状態が存在するという事です。
これが先ほど言った、アナログ的に見るという事です。
「安全」には定義がある!
「安全」を辞書で調べると、
「危険がなく安心なこと」
とされています。
でも、「安全」の定義は国際的に決まっています。
それは、
「安全とは受け入れ不可能なリスクがないこと」(ISO/IEC GUIDE51)
とされています。
ここで出てくるリスクは、リスクが小さい場合や、大きい場合など、アナログ的な見方です。
安全衛生の対策をしていく場合は、
このリスクをどう無くすのか、小さくするのかを考えていかなければいけないということです。
安全を知るためには、リスクの概念を理解するところから始まりますが、リスクについては別の記事で説明しますね。
<参考>
ISO…「国際標準化機構」:様々な国際規格を決める規格団体です
IEC…「国際電気標準会議」:電気、電子分野の国際規格を決める規格団体です。
ISOは、IECが担当している電気分野以外の規格を決めますが、IECと共同で取り組んでいるものもありますよ。
GUIDE51…ISOとIECが共同で決めた取り決めのことです。
「安全」の定義については、ISOとIECが共同で決めた51番目の文書と
いうことです。
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